実重量よりも大事!「背負いやすいランドセル」の条件を徹底解説!大事な3つの点とは?
購入の際に「背負いやすさ」をチェックすることは、とても重要です。重いランドセルは子どものからだへの負担が大きいと、軽さ重視でランドセルを探す人も多いでしょう。しかし、からだへの負担を考えるのであれば、背負いやすいかどうかこそしっかりと確認すべきです。今回は、なぜ背負いやすいランドセルが大事なのか、背負いやすいランドセルに求められる性能は何かなどを詳しく解説していきます。

「軽さ=実重量」より、なぜ「背負いやすさ」が重要なの?

近年、荷物を詰め込んで重たくなったランドセルを背負うことによる、小学生のからだへの負担が話題です。お子さまのからだへの負担を軽減するために、ランドセル本体の軽さを意識される方は多いかと思います。ですが本当に重視していただきたいのは、ランドセル本体の重さではなく、荷物を入れて背負ったときの『体感重量』
 
荷物が多い日には、荷物だけで4~5㎏。ランドセルがからだにフィットしていないと重い荷物を背負おうと姿勢が悪くなったり、部品が当たったりして痛くなったりするなどの問題が発生します。
 
この体感重量は、「背負いやすさ」で変わります。ランドセルとの密着面積を大きくすることで、負荷を腰や肩などの特定部位に集中させることなく、からだ全体に分散することが可能。結果的に、ランドセルを軽く感じるようになります。
 

「体感重量」とは?

 『体感重量』とは、お子さまがランドセルを背負ったときにからだで感じる重さです。『体感重量』が軽いということは、からだ全体に重さが分散されており、からだの一部分のみに負担がかかっていないということを意味します。

背負いやすいランドセルに求められる「3つの性能」

背負いやすいランドセルにはいくつか重要な性能があります。購入するランドセルにこれらの性能が備わっているかを必ずチェックしましょう!

フィット性

ランドセルがしっかりとお子さまにフィットしていると、『体感重量』を軽くすることができます。また、からだにフィットしたランドセルは、安定感が増すのでお子さまの動きを邪魔することがありません。

からだに沿うように、またからだに触れる面積が大きくなるように設計されたものを選ぶとよいでしょう。

クッション性

お子さまのからだに触れる部分にクッション性があることで、ランドセルとの摩擦や衝撃を和らげられます。一方、クッション性が低いランドセルは、動くたび強くからだにぶつかってしまうため、痛みや動きづらさの原因に。

ランドセルを検討される際は、直接触ってクッション性を確かめましょう!

通気性

クッション性と同様に、お子さまのからだに触れる部分に求められるのが、通気性です。フィット性を求めた結果、ムレやすくなっては、お子さまにもランドセルにも良くありません。

クッション部分、ベルト部分の通気性をよく確認しましょう。

背負いやすいランドセルの3つの性能を決める「3つのパーツ」

ランドセルの背負いやすさに欠かせない性能は、3つのパーツを確認することで確かめることができます。検討中のランドセルの各パーツを確認してみましょう。

背カン

背カン
背カンとは、肩ベルトと本体をつなぐパーツのこと指します。この背カンはランドセルのフィット性に大きな影響を与える部分です。
 
背カンには、「固定型」と「可動型」の2種類があります。背負いやすいランドセルには、可動型が採用されていることがほとんど。

可動型は、左右の肩ベルトがお子さまの体型や動きに合わせて自在に動くことで、窮屈さや、からだへの衝撃を防いでくれます。また、からだの成長にも対応できるので、6年間安心して背負うことができますよ。

◎セイバンの背カンは「天使のはね」・「左右連動背カン」

天使のはねとは、肩ベルトを根本から立ち上げることで、ランドセルが背中の上部に密着し、『体感重量』が軽くなる機能です。背中の高い位置でランドセルを背負うことで、肩や背中にかかる負担が軽減でき、お子さまの快適さを実現しています。
 
セイバンの背カンは、安心の可動型!ただ動くだけでなく、左右が同じ角度で連動して動くため、重心を一定に保ってくれるセイバンオリジナルの背カンです。走っても、飛び跳ねても、安定した姿勢を保つことができます。

肩ベルト

肩ベルト
続いてチェックするべきが、肩ベルトの形です。肩ベルトの面積が広いと、重さが広く分散され、体感重量が軽くなります。

特に、内径が長く、外径が短い、わん曲形状の肩ベルトは、ベルトとからだの接触面積が広くなるので、より高いフィット感を感じることができるでしょう。
 
また、肩ベルトの付け根の部分もチェックしておきましょう。付け根が立ち上がる構造だと、からだとの接触面が増えるので、肩への負担が少なくなります。また、体感重量も軽くなるでしょう。
 
加えて、肩ベルトはお子さまのからだに触れる部分なので、ムレてしまう恐れもあります。使用されている素材の通気性も忘れずに確認しましょう。

◎セイバンの肩ベルトは「3D肩ベルト」・「ブレスレザー®」

セイバンの肩ベルトはわん曲させることでフィット感を高めた3D肩ベルト。ベルト全体がお子さまのからだに沿うような構造をしていて、接触する面積が大きいので背負いごこち抜群です!※3D肩ベルトを搭載していないモデルもあります。
 
素材には、ブレスレザー®を使用したモデルも。ブレスレザー®は、吸湿と放湿を繰り返す特殊な合成皮革で、肌のムレを解消してくれます。ムレによる不快感をなくしてくれるため、快適さが高まるでしょう。

背あて

背あて
背あてとは、背負ったときの背中に当たる部分のパーツのこと。背中に触れる面積が広いことクッション性が高いこと通気性が優れていることが背負いやすい背あての条件です。
 
背あてと背中が触れる面積が広いと、肩に加えて背中でもランドセルを支えられるため、『体感重量』を軽くすることができます。またクッション性が高ければ、お子さまのからだへの衝撃を軽減可能

お子さまのからだにもっとも触れる部分なので、ムレを防止できる通気性のよい素材かの確認は忘れずに行いましょう。

◎セイバンの背あては「背中Wクッション」・「ブレスレザー®」

セイバンでは、背負いやすさを高めるため、背あてに背中Wクッションを搭載したモデルも多数展開しています。背中に触れる部分の内部に、低反発・高反発素材を2層重ねることで、クッション性UP。接触面を広くすることにより高いフィット感も兼ね備えています。

背負いやすい!と負担が少ない!!安心設計のランドセルを選ぼう

ランドセルの体感重量や背負いやすさで、注目すべき性能についてご紹介してきました。背負いやすいランドセルかどうかを見抜くために、背カン、肩ベルト、背あての3つのパーツをしっかりチェックしましょう!
 
お子さまのからだに優しく、負担から守ってくれる背負いやすいランドセルを選ぶのは基本中の基本。ランドセルの構造や素材の情報を確かめるだけでなく、実際にお子さまに背負って感じてもらうとさらに安心ですよ。