できることからはじめよう!親子で一緒に入学準備 【ベネッセ教育情報サイト提供】11月 Vol.04
入学準備のスケジュールから、学習・生活環境の整え方、小学校で必要な準備物まで。
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今回のテーマは、「【入学準備】子どもの交通事故を防ぐ! 入学前に教えておきたい交通安全のポイントです。

小学校入学まであと半年をきりました。入学後はお子さまだけの登下校が始まります。元気いっぱいに登校してほしいと期待する半面、交通事故などの危険に巻き込まれないか、心配な保護者のかたも多いのではないでしょうか。子どもを危険から守るためには、入学前にしっかり安全について対策を立てておきたいところです。今回は小学生の交通事故の特徴から、教えておきたい交通安全のポイントまでを考えます。

小学生の交通人身事故の特徴

子どもの交通事故を防ぐためには、まず子どもが事故に遭いやすい状況を知りましょう。警視庁の統計(※)
によると、子どもの交通事故が多い状況には以下のようなポイントがあります。

・飛び出しによる事故が最も多い
・道路横断中
・自宅から500m以下
・14時~16時の下校時間帯
・女の子より男の子

こうしたポイントをみると、最も気をつけるべきなのは飛び出しによる事故です。道路を横断するとき、路地から出るときなど、飛び出さないことをしっかりと教える必要があります。下校の時間帯に事故が多いのは、疲れていることや自宅が近づいてきた安心感から注意力が散漫になっていることが考えられます。「下校のときも気をつけて」と話してあげてください。また、小学生の男の子の人身事故の発生件数は女の子の倍以上というデータもあります。男の子に限らず低学年のお子さまはお友達との遊びや道端の虫に夢中になったりすることで、危険に気づきにくくなることがあります。「下校時はまっすぐ家に帰り、遊ぶなら公園で」といった約束も必要になることがあるでしょう。

特にしっかりと教えたい3つのポイント

年長さんくらいになると、「信号が青になるまで待つ」「道路を横断するときは左右をよく確認する」といった基本の交通ルールはできているというお子さまがほとんどではないでしょうか。
ではお子さまの交通事故を防ぐには他にどんなことを教えるべきなのでしょうか? それには3つのポイントがあります。

・「止まる→見る→進む」で飛び出し防止
・交差点では左折車に注意!
・車に“死角”があることを学ぼう!

最も注意が必要な飛び出しによる事故を防ぐには、安全確認を徹底させることが重要です。交差点や横断歩道を渡るとき、見通しの悪い路地を出るときなどに「止まる→見る→進む」の3ステップで周囲の状況を確認しながら歩く練習をしましょう。家や学校の門を出るときも事故の多いタイミングです。常日頃から「飛び出しは危ない」という意識づけができていると安心です。

次に注意したいのが、交差点の事故に多い左折車による巻き込み事故です。交差点では子どもは信号を見ることに集中してしまい、車の動きに注意が向かなくなってしまうそうです。実際に交差点に立ち、どの信号を見ればいいのか、どちらの方向から車が来るのかを教えてあげましょう。信号が青でも、いったん止まって左右を確認するクセをつけるとより安全です。

3つ目に、車には死角が多いこともしっかりと教えてあげたいポイントです。車は意外と大きいもので、見る角度によっては後ろにいるバイクや自転車が隠れてしまうことも。また、見通しの悪い路地から車が飛び出してくる可能性も教え、一度止まって確認することも教えてあげましょう。さらに、大人よりも体の小さい小学生は、車の運転席から見えにくいことも教えておきたいポイント。停車中の車の運転席にお子さまを座らせて、どこまで見えるか実験してみるのもよい方法です。

通学路をチェックしながらくり返し教えよう

安全な登下校のために、入学前に通学路のチェックをされるご家庭も多いでしょう。大人は何気なく周囲の状況を見て、危険な場所では注意しながら歩いていますが、子どもの場合は経験が浅いので、状況を判断し危険を察知する能力はすぐには身につきにくいでしょう。通学路を歩く練習はもちろん、日常生活で歩く場面でも、注意するべきこと、危ない場所などのチェックをくり返してみましょう。

安全な歩き方のためには、「危ない!」「ダメ!」と叱るだけではなく、なぜ危ないのか、何に注意すればいいのかを具体的に伝えることも重要です。「見えないところから車が出てくるよ」「信号が青になっても左折してくる車がいるよ」などと声をかけてあげましょう。「なぜ危ないと思う?」「どこに注意すればいい?」と子どもに考えさせる問いかけも有効です。

また登下校中の安全という点では「知らない人についていかない」と教えることも大事です。小学校への通学時には、ぜひ防犯ブザーをもたせてあげましょう。ランドセルにつけられるタイプなどさまざまな種類があるので、入学準備グッズとして親子で選んでみてください。
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