見た目のデザインや価格などで選びがちなランドセル。しかし、それ以上に大事なのが、“からだの負担を軽くする機能性”です。実際に、デザイン以外の機能性で選ぶ方はどのくらいいるのでしょうか?

からだの負担を軽減する機能性を重視してランドセルを選んだ方は、わずかに10.2%。一方で、45.2%が子どもの姿勢が悪いと感じているという結果に(小学1〜3年生の子どもを持つ母親500人を対象に行った調査)。姿勢を気にしながらも、お子さまのお気に入りのカラーなどで選ばれる方が多いようです。「機能性といわれても、難しくて、わからない・・・」という方に、正しいランドセルの選び方をご紹介します!

フィットするランドセルを選ぶと姿勢がよくなる!

セイバンでは、ランドセルをご購入される方が多いお盆休みを前に、正しいランドセル選びをレクチャーするイベントを開催。書籍「大人のラジオ体操」(講談社)の著者で整形外科医の中村格子先生から、「子どものからだに合ったものを使うことが大事」とランドセル選びの重要性がご紹介されました。イベントには4、5歳のお子さまと保護者が参加し、直線に沿って歩いたり、片足相撲をするなどバランス感覚を鍛えるレクチャーも行われました。
「からだにフィットしたランドセルを背負うと、負担が軽減され、姿勢がよくなります。毎日、背負うものなので、フィットしていないと、成長を妨げることにもなります。」と語る中村先生。

では、正しいランドセル選びとはどういった点がポイントになるのでしょうか?

「肩とランドセルに手が入るようなすき間がない状態が大事です。ランドセルを背負って、腕をまっすぐに下に伸ばし、耳・肩・ひじ・かかとの縦のラインが一直線になる姿勢がベスト
(※参照:下記、ランドセルを背負った小学生の写真の黄色い○印)。
中村先生は、「最近、運動不足や姿勢の悪化が原因で、肩こりや腰痛といった症状を訴える小学生が増えています」と言います。

さらに、「成長期の子どもにとって、骨格や筋肉の成長と姿勢はとても深い関係があります。姿勢の悪さは見た目だけでなく、これら骨格や筋肉のバランスが崩れ、正常な発達を阻害しかねません。腰痛や肩こりだけでなく、側弯症(背骨が左右に弯曲した状態で、背骨自体のねじれを伴うことがあります。通常、小児期にみられる脊柱変形を指します。※引用:公益社団法人 日本整形学科学会)などの原因にもなります。姿勢と正しいランドセルの選び方はとても大切です。ぜひ、大人の方もランドセルを背負ってみて、体感してみてください。」と警鐘を鳴らし、姿勢と正しいランドセルの選び方について、語りました。

からだにフィットする「天使のはね」

セイバンのランドセルは、肩ベルトがフィットし、からだに沿うようにデザインされています。例えば、お子さまをおんぶするときに、お子さまの手が伸びきっている状態と肩にぎゅっとしがみついている状態だと、肩にぎゅっとしがみついている状態の方が軽く感じられませんか? その「軽く」感じさせる機能が「天使のはね」。

「天使のはね」により、荷物を背中全体で支える仕組みを作り出しています。ベルトの付け根のところに羽のようなきゅっと上がったカーブが両肩に入っており、ベルトが根元から立ち上がり、重さを分散させて、からだにかかる負担を軽減。背中部分の「せみね」は、高反発と低反発のクッションを組み合わせたもので、背中とランドセルの接地面が広がり、背中への負担を分散させ、ランドセルをまっすぐにキープします。

また、「背負いズレ」を防ぐことも大事。本体を支える肩ベルトが、簡単にずれてしまうと、ランドセルは安定せず重く感じてしまいます。「3D肩ベルト」は、肩ベルトの内径を長く、外径を短くしたわん曲の形状で、荷重のバランスを保つ仕組み。肩ベルトと本体をつなぐジョイントパーツである「背カン」は左右同時に動き、走ったり、跳ねたりしても肩ベルトのずれやぐらつきを抑えられるので、安定した姿勢を保てます。

今年発売の新モデルは背面にクッション性のある素材を使用するなど、さらに気持ちよく、からだにフィットするランドセルも登場しました。6年間毎日使うものだからこそ、大事にしたい機能性。お子さまの成長も考えながら、デザイン性以外の選択肢として、検討されてみてはいかがでしょうか?