朗らかな笑顔で話をしてくださったのは、入社二年目の服部さん。東日本の約80店舗に及ぶ専門店を担当し、ランドセルの流通がスムーズにまわるように、お店と製造工場を繋げる仕事をしています。

「私が取り扱っている専門店さまは、商店街の鞄屋さんやネット販売をされているお店さまです。仕入数は、数百個仕入れるお店さまから数個のお店さままで幅広いのですが、やはり常連のお客さまとの密な繋がりを大切にされているお店さまが多く、”あのお客さまはもうすぐ引っ越すから、早めにランドセルを渡してあげたい”などとお店さまからメッセージをいただいたりすることもあります。とてもあたたかさを感じますね。もちろん、ランドセルに対する専門知識も豊富なので、”昔のランドセルは、こうだったんだよ”とこの道何十年の店主さまから教わることも多くて、とても勉強になります。」

手仕事の現場を見て感じたこと

服部さんが入社を決めたのは、ものづくりや手仕事への興味から。学生時代、陶芸部を選び、陶芸に専念していた服部さん。陶芸とランドセルは、時間と手間をかけて、いくつもの工程を経ながら出来上がっていく点で共通点が多いと感じています。工場生産で機械的に部品を作るメーカーが多い中、人の手が関わる工程が多いランドセルは、彼女にとって魅力的だったと話します。

「入社して、実際にランドセル工場の現場を見て驚きました。私が思っていた以上に、多くの人の手が関わっていたからです。ランドセルは、発注を受けてから一つ完成するまで時間がかかるんです。機械的な流れ作業ではなく、人の目できちんと確認して、こんなに想いを込めて作っているんだなって。」

お店さまとのやり取りの中でも、”セイバンのランドセルは修理が少ない”と褒めてもらえることが多いそう。それは、何人もの人が関わる丁寧な手仕事から生まれているからなのです。

ランドセルの現場とお客さまを繋ぐ

繁忙期には、売場に販売応援に行くこともある服部さん。直接お客さまと接する機会が少ないため、実際にランドセル購入の現場に立ち会うと、とてもやりがいを感じるそうです。

「ご両親やお子さまが、どういうランドセルをご購入されたいのかが見られると嬉しいです。また、お母さまにどちらがおすすめですかと聞かれたりします。ご家族で来られても、皆さま、それぞれ意見が違うんですよね。それだけ一生懸命選んでいるんだなと実感できます。一生に一度のお買い物ですものね。時間をかけて作られたランドセルを、きちんとお客さまの元に届けられるように頑張りたいです。」

なるべく工場や販売店舗にも足を運びたいと考えている服部さん。それは現場を知ることで、もっとランドセルの知識を深めることができるから。手仕事から生まれるランドセルを、これからも丁寧に全国に届けます。